「ゴールドフィンガーを求めて」タイマッサージ紀行

バンコク在住の爽やか一(はじめ)がお送りするタイマッサージ体験記です。 タイマッサージの素晴らしさをご紹介すると共に、リンク先では送料無料にてタイ特産無添加100%生ローヤルゼリー販売のサイトをご紹介させて頂いております。

タイマッサージ

有馬温泉街でいわゆるタイマッサージ

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今回訪れた店は、あの誰もが知るマッサージの激戦地区、ソイ、スリウォンプラザ(有馬温泉の通り)の中にある、KING’S BODY HOUSEだ。多くの店が鎬を削るこのエリアの中で、トップランクに位置すると言われるマッサージ師の一人を訪ねてみた。

今回のマッサージ師
今回、お手合わせ願ったのは、オーロピンさん54歳。この店創業以来、指導者として店のマッサージレベルを根底から支えてきた。また、マッサージと言う言語で会話をする彼女は、数多くの日本人客を魅了する現役マッサージ師でもある。

彼女のマッサージは、まず足を丁寧に触り体調を診断するところから始まった。さらに計測器を腕に巻き心拍数と血圧を測る。マッサージ暦の長い筆者もこれにはびっくり。血圧や脈拍に異常のある人へは、肩や頭へのマッサージの加減や方法を変え、場合によってはマッサージを中止することも有ると言う念の入れようだ。これまでに無い安心感で体を預けられる。足の裏から始まった彼女のマッサージは、ベテランマッサージ師の特徴である「強く押しているのに痛くない技」が光っている。

この技を実現させるためには、箇所の正確さと指の柔らかさが重要なのは筆者も知るところだが、もう一つ、何よりも患者と呼吸を合わせることが肝心だと彼女は言う。左右の足への揉みは、オイルと軟膏を混ぜ合わせた独特のクリームを併用しながら、強い「こすり」技中心に行われ、その後、立体的なストレッチ技で締めくくられる。そしてなぜか揉みは腹部へ、丹田を中心に強く優しく内臓を揉んでくれる。

「お腹よくないね、さっき私足触った、分かった」

 と、お腹が張っている筆者の不快感を見事に読み当てていた。彼女の手は横向きに横たわった筆者の片側の背中を揉み上げ、そのまま、なんと同じ側の側頭部へと進むのだ。いつもと違う!通常、頭部マッサージは最後に行われるはずなのに、、、。

実はこのオーロピンさん、なんと中国で指圧と針を3年間修行した経験があるのだ。タイマッサージで言う「セン」と指圧で言う指圧や針の世界で言う「経絡」を微妙に乗り換えながら一貫して腰から頭部まで指圧と揉みで攻め上げる方法を自分なりに完成させたのがこの方法だ。

 揉み、手のひらでの押し、指圧を巧みに組み合わせ彼女の技のお陰で、あたかもダムから放水するがのごとく、頭の先から肩にかけて凝り固まった血液が流されて行くのが分かる。その途端、筆者の心はゆっくりと快楽の淵を漂い始めた。もしかしたら、技術の発展と言うのは、こんな風に、個人の工夫の積み重ねによって成されるのかも知れない。遠のいて行く意識の中で、筆者はそんな事を考えていた。17年間マッサージ一筋に生きてきたオロピンさんのひた向きな情熱に癒されるチャレンジであった。

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失敗しないマッサージ店選び

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正直言ってそんな方法があるなら、まず僕に教えて欲しい。この数年間、幻のゴールドフィンガーだけを求めてバンコクをさ迷い歩いて来た俺だ、星の数ほど有るマッサージ店の中から安心して体を預けられる店を探し出すのが、いかに難しいかを知っている。楽しみにして行ったマッサージに裏切られた時の、何とも言えない感覚は、一種の災難だと言っていいだろう。そこで今回、当コラム記念すべき第1回は、「失敗しないマッサージ店選び」をテーマにお送りしたい。


新人と当たってみよう!!

これがかなり危険度の高い試みであることは、マッサージ通でなくとも察していただけるだろう。しかし、今回、あえてこのようなチャレンジをするには、それなりの訳がある。ある特定のお店に、どの程度のマッサージ技術を持つ人が新人として働いているのかで、その店のマッサージ技術の最低基準を計ることが出来るからだ。裏を返せば、それ以下のマッサージに出会うことはまず無いと考えていい。今こそ、運だけに頼ったマッサージ店選びを卒業しようではないか。



ヌッチマッサージ

今回、ご紹介するのはエンポリウムデパートの横スクンビット、ソイ24入り口にある「NUCH MASSAGE」。雑然とした外観とは裏腹に店内は清潔で1階がフットマッサージ、2階3階がタイマッサージ、オイルマッサージに使われてる。店のオーナーであるNUCH氏もワットポーで免許皆伝されたマッサージ氏としての経歴を持ち、自身が熱心に新人の教育にあたっているそうである。



今回のマッサージ師

「高校時代はマッサージを職業にするなんて思っても見なかったです。」



と、あどけない笑顔を浮かべながら答えてくれたのは、マハーサラカム県出身のpatちゃん19歳。高校を卒業後、1年前にこの店で働く姉を頼って上京し、店での研修期間を経てデビューした。



「最初、研修を始めたときはとにかく辛かったですよ。2時間がものすごく長く感じられたし、終わった時、手から力は抜けちゃって、、、」



と、言いながら、筆者の両足のつま先を引っ張り揃える所からマッサージが始まった。この時筆者は直感した。「あぁ、この娘まだ指が硬い、、、」。熟練したマッサージ師に力強く押されても痛みを感じないのは、指先の柔らかさに秘密がある。彼女の場合、足の裏には申し分の無い刺激だったがこの調子で全体をやられると、、、そう思ったのもつかの間、マッサージの部位は脛に変わり指の調子も柔らかく変化して行く。さらに、その後も部位による強弱をつけながら器用に揉んで行く彼女のテクにはちょっと感心てしまった。と言うのも、経験のあるマッサージ師でも部位による強さの調整に無頓着な人が意外と多いからだ。強すぎるから弱くと言えば、どこかしこも弱くなってしまって大切な夢の時間が台無しになった事が何度もある。



 中盤も過ぎたころ彼女のマッサージには、親指を使った指圧が多いことに気が付いた。通常マッサージ師にとって次の順で手に負担が掛かる。指を使うー手のひらで押すー足で踏む。彼女があえて指圧を多様するのは、研修生時代の先輩たちの教えにあるそうだ。背骨の両脇を丁寧に親指で丁寧に押されていくうちに、どんどん血行が良くなって行くのが分かる。



「でも体の大きなお客さんの時は背中を揉むのが一番疲れるの、だからそんなときは背中を踏んで上げるんです。私、体重重いから、57キロもあるんですよ(笑)」



なるほど、他では自慢にならない体重の重さもこの業界では立派な武器になるものなのか。



「皆が同じ体をしてるわけ無いですからね。」



最後にまだあどけない彼女の口からポロリとこぼれたこの言葉は、プロ意識の小さな芽生えを感じさせてくれた。、、、けなげだ。



得意技

フェイスマッサージ後の最後にやる肩と背中のモミは彼女自身が得意と言うだけあってなかなかのものだった。指圧と揉みの両方を織り交ぜて仕上げに導いてくれようとする。しかし、どうしても指の硬さが気になってしまい、パンパンと手のひらで背中をたたく最終工程より前に現実に引き戻されてしまったのは少し残念。



どのマッサージ師でも安定した技術を持っている店として一目置いていたこの店だが、今回のチャレンジでさらに信頼を深めることになった。長年にわたり筆者をこの店に繋ぎ止めているもう一つの理由は、この店独自のポイントカード制にある。10回マッサージを受けると次の1回が無料になると言う嬉しいシステム。無料で受けられるマッサージには理屈は要らない。それだけで極楽である。



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