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その日。
筆者はある情報を元に今年3月に開店したばかりのマッサージ店のドアを開けた。すると、あたかも小奇麗なホテルのように清楚な雰囲気がバンコクの喧騒に疲れきった筆者を迎えてくれたのだ。訪れたのはエカマイ通りの入り口から程近い炉辺焼き店の裏手に隣接しているタイマッサージ店だ。店内のインテリアは、わざわざ京都からデザイナーを呼んで設計しただけあって、いわゆるタイ古式マッサージの猥雑さが微塵も無く、バンコクの日常とかけ離れたくつろぎの空間を作り出している。

さて、今回お手合わせをお願いしたのは、バンコク出身のジムさん(43歳)。この店開店以来、看板マッサージ師として腕をふるっている。丁寧に足を洗ってもらう時、彼女が「ただ者ではない」ことに気が付いた。

彼女の手は洗いながらすでに足を「揉んでいる」のだ。

そして、マッサージが始まるとこの直感は当たっていた事を確信した。筆者の両方のつま先をそろえ足の甲を彼女は両手で押す。ごく当たり前のタイマッサージのスタートだが、その包み込むような力の入れ方は絶妙だ。
脛、脹脛、腿と手の平や親指を使い、相当な力を入れて揉み上げている割りに、全く痛みを感じない。理由は、彼女の攻めが「極めてソフト、それでいて強力」と言う事にある。柔らかい指、手首や肘の関節をフルに使い直接的な力の伝達を避けるマッサージで、揉む場所ごとに力の塩梅を調整している。

実はこのお店、マッサージ師として働くにも提携マッサージ学校の厳しい審査を通過しなくてはならないのだ。元はホテルのフロントで働いていた彼女も、思う所あって退職しワットポーでマッサージ師の資格をとったのが6年前。その後、他店で修行を積んでこのお店の試験に合格した一人である。
「この職業は一生続けられますから。」と言うジムさん。何気ない所作までもが限りなく自然で丁寧だ。

「お客さん一人一人の体に合わせた、マッサージが出来るように心がけているんですよ。」

物静かな彼女が目を閉じて、筆者のわずかな反応も見逃さず、持ち前のばねで揉み具合を調整する様子は患者と一体化しているようにさえ見えて来る。数多くのマッサージ師を知る筆者に言わせても彼女の技は「かなりのレベル」に達していることは間違いない。彼女に揉まれた両足、両手はすでに温まり気持ちよくしびれた感覚に支配されてしまった。

部位は背中に移り、親指を使って背骨の両脇を指圧するように揉み上げて来る。そして、左右両側からの背筋への攻め。これによって背中で凝り固まっていた血液がどっと流れ出す。ゆっくりとした彼女の揉みのペースと相まって意識は極楽の境地に向か始める。複雑に絡み合った肩甲骨の筋も器用に解きほぐし、肩、首筋へ達したころには、肩付近にあった凝りも見事に解消され、体中を血流が駆け巡り文字どおり「通り」意識は遠のいた。

マッサージ店が乱立するバンコクで、これだけのお店に出会えた幸運に思わず感謝した今回の修行だった。

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