「ゴールドフィンガーを求めて」タイマッサージ紀行

バンコク在住の爽やか一(はじめ)がお送りするタイマッサージ体験記です。 タイマッサージの素晴らしさをご紹介すると共に、リンク先では送料無料にてタイ特産無添加100%生ローヤルゼリー販売のサイトをご紹介させて頂いております。

2012年04月

特別な力

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開店してまだ
2ヶ月ほどの新しいお店らしい。とにかく「すごい」マッサージ師がいると言うのだ

長年バンコクに住んでいるとネットからでは得られない貴重な生情報が耳に入ってくる。今回も小耳に挟んだこの情報を確かめるべくスクンビット23へ向かった。


実際に歩いてみると目的のお店は、スクンビット・ソイ23をかなり深く入った場所にあった。
時は4月。真夏の照りつける太陽が容赦なく筆者の体に突き刺さり、滝のような汗が止め処なく流れ落ちている。遠くの方に、熱気に揺らめいているそのお店の看板を見た時は、まるで砂漠の中のオアシス!

門を潜り、さっそく噂のマッサージ師を指名する。お手合わせをお願いしたのは、胸元の開いたピンクのユニフォームが眩しい、ノーンカイ出身のサーさん(
27歳)。
元々、縫製工場で縫い子として働いていたが更なる収入とやり甲斐を求めて
5年前にこの世界に飛び込んだそうだ。

いつものように爪先からマッサージが始まったが、この時点で彼女にマッサージ師としての資質が備わっていることに気が付いた。やわらかい指、厚く肉付きの良い手の甲。どれをとっても申し分がない。手首、ひじ、肩関節でショックを和らげながら押す体重のかけ方もお手の物で、心地の良い刺激が体内に広がり温まってくる。
最初に勤めたマッサージ店では、未熟なままデビューした為お客さんの満足な顔を見る事が出来なかったが、一念発起してワットポーでタイ式伝統マッサージを習得した後は、お客さんの満足な笑顔を見る機会も多くなって来たと言う。常に感じる彼女の熱い視線も、きっと筆者の反応を見て適度な力加減を探っているのだろう。

しかし筆者は不思議な感覚に襲われる。何かいつもとは違うのだ。手足のマッサージが終わり、うつ伏せになる前にトイレに立とうとして気が付いた。上手く立てない。下半身の力が入らないのだ。「ジンジン」としびれてとても暖かい。

「これは!」

と思い当たったのは、以前、一度だけ経験した気功系マッサージだ。筆者は注意深く後半のマッサージを観察した。特筆すべき箇所の無いごく普通に上手な揉みだ。が、揉みによってもたらされる血流の促進以外にもう一つ別の力も加わっていることも間違いない。普段味わうことの出来ない心地よさが体に注入されている感覚だ。

「君は特別なマッサージの方法を知ってるね?」

と言う筆者の問いかけに、彼女は何故か、顔を赤らめはにかみながら

スペシャルやるの? 奥のオイルマッサージの部屋なら出来るけど、、、」。

どうやらサーさん、この「特別な力」には気付いてはいないらしい。



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ハーブ倶楽部

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4月の猛烈な日差しが容赦なく降り注いでいる。

その日。
筆者は珍しい「ハーブスチームサウナ」があると言う噂を聞きつけて、トンローソイ
13のあるマッサージ店を捜し歩いていた。
ハーブボールによる温灸なら何度も体験したが、「ハーブスチームサウナ」これは珍しい。
汗みどろでようやくお店をみつけると門を潜る。この暑い時期にわざわざサウナで体に熱を加える事が決して良い事ではないのは分かっている。しかし、それでもあえてスチームサウナをオーダーしてみた。

服を脱ぎ、もうもうとハーブの水蒸気が立ち込めるサウナルームへ入る。北タイ特産の20種類のハーブから発する蒸気の味わいは、複雑でありながら見事に調和し、深みと奥行きのある香りとなって細胞の一つ一つに染み渡るようだ。息を吸い込むごとに呼吸は楽になり、まるで別天地にいるような気分なのだがなんせ暑い。全身から吹き出た汗をシャワーで流して、次はマッサージルームへ移動。

今回は、オイルマッサージに挑戦してみた。マッサージを担当してくれたのは、プーさん、
26歳。小柄な体系でかわいらしい笑顔に少々の不安を感じたが、この店きってのマッサージ師とのお勧めもあり、お手合わせをお願いしたのだ。

まずうつ伏せから。小柄な体系とは裏腹の重みのあるスライドで筆者の片足を攻めて来る。その手に微妙な強弱をつけながら、足裏、脹脛、ひざ裏、腿とそれぞれの部位を細かく的確に揉み上げる。スライドのピッチの大小や目方の掛け方のリズムが抜群に良い。

「なるほど」これはいける。

シーサケート県から上京し様々な職を渡り歩きタイ式医療協会でタイマッサージの修行を積んだプーさん。この道に飛び込んで

「まだ1年しか経ってないんですよ」。

「え?」
筆者は思わず耳を疑ってしまった。
さりげなく患者の反応を見ながら細波のように揉み解す手腕は、少なくとも4-5年の経験が必要なはずだ。

「実家が農家なので疲れて帰って来る両親を小さい頃から揉んでました」。

いや、それにしても上手い。彼女の手はいつしか背中の凝り固まった筋肉を揉みしだく。背骨と背筋の隙間に指を入れ細かく擦り上げたかと思うと、手のひら全体を使って肩の方まで大胆にスライドさせる。肩甲骨に複雑に絡み合う細かな筋の凝りも器用に解きほぐし、肩や背中で止まっていた血流が一気に流れ出した。体中が心地よい暖かさで包まれて行く。先程のハーブの安らぎに加えてこの絶妙なマッサージだ。

ブログの取材であることも忘れ、筆者の意識はとっくに恍惚と安らぎの淵をさ迷っていた。



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